課題の分離

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目から鱗がポロポロ落ちた話です。

日本で300万部、世界で1300万部売れている著書「嫌われる勇気」

に書かれていたことに「課題の分離」という考え方がでてきます。

対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むことによって

引き起こされると書かれていました。

例えば勉強しない子どもに親が「勉強しなさい!」と命じるのは、

他者の課題に対して、いわば土足で踏み込む行為で、

こうなると対立はまぬがれないそうです。

これはだれの課題か?を見分ける方法は

「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」

だそうです。

例えば子どもが「勉強をしない」という選択をしたとき、

授業についていけなくなる、

希望の学校に入れなくなる

などの結末を最終的に引き受けるのは子どもなので

「勉強する」のは子どもの課題だそうです。

なので親はできる限りの援助はしますが、

勉強するしないの決断に介入してはいけないようです。

この本の中に例えでカウンセリングの話が出てきますが、

カウンセリングでは相談者が変わるか変わらないかは、

カウンセラーの課題ではないそうです。

もちろん、カウンセラーは相談者に精一杯の援助はしますが、

相談者がどのような決断を下すのかは相談者の課題であって

カウンセラーはそこに介入できないそうです。

簡単に言うなら相談者の問題が解決しなくても

カウンセラーのせいではないということでしょうか。

この話は衝撃でした。

私は20年ほど教える仕事をしていたので、

「生徒が上達しないのはわたしの責任だ!私の教え方が悪いのではないか?」

とずっと自分を責めていました。

もちろんどう教えたら、どう説明したら生徒が理解しやすいかなどを考え工夫するのは

私の課題で、私の意見を受け入れ実行するのは生徒の課題なので

そこには介入できなかったのですね。

「これは誰の課題だろう?」と課題の分離を意識しだしてから

「自分責め」がずいぶん減り、落ち込むことも減りました。

過去を振り返ると私は他者の課題に土足で踏み込み

人間関係のトラブルをよく引き起こしていた気がします。

これは誰の課題か?の判断はまだ難しいですが

他者の課題に踏み込まない、

他者を自分の課題に踏み込ませないを意識して日々前進したいと思います。

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